「たいぴんぐDEテイミング!」より。ウィン×シャープ(18禁)
【寒い夜】
肌寒さに目が覚めた・・・
薄いシーツに身をスッポリと包むが肌寒さは拭えない
世間的にはまだソレほど寒さを感じる時期では無いのだろう・・・
そう考えると、異様に寒さに弱い自分はやっぱりネコの血が混じっているのだと実感してしまう。
「チルダがいたら暖かいのになぁ・・・」
ボンヤリと言葉に出してしまう。
ウィンの屋敷に来る前までは肌寒い季節になればチルダが勝手に俺の所に潜り込んで来ていた、
しかし、この屋敷には有り余るホドの部屋があり、今はチルダとは別の部屋だ・・・
たぶん同じように寒さを感じているであろうチルダの方から、俺の所に来てくれないか?と期待してみるが、
チルダはコロンと相部屋だから二人で遊びまくって、疲れて仲良く熟睡しているのかもしれない・・・
「・・・兄として、弟のベッドに潜り込むなんて・・・そないな事、恥かしくって出来る訳無い!」
ブンブンと頭を振るが、この寒さに気持ちはどうしても負けてしまう・・・
「いや・・・でも、チルダが風邪引いてもうても可愛そうやし・・・そうやな!兄として様子を見に行かなアカン」
自分にそう納得させると、チルダの部屋に向かった。
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ソッと扉を開けて中の様子を伺う・・・
暗闇でもよく見える眼がありがたい。
「・・・あれ・・・」
チルダが寝ているハズのベッドの上には薄いシーツだけが団子状に放置されている、
ソッと近づいて見ると、コロンがスヤスヤとフカフカの枕に沈むように眠っている・・・
「チルダ・・・おらへん・・・」
トイレにでも?・・・と思った思考はスグに掻き消される
「ま・・・まさか・・・なんでや!」
静かに、しかし素早く部屋を出ると目的の場所に向かう・・・
その間、頭は色んな事を考える
「なんで・・・俺やのうて・・・アイツの所なんやぁ・・・」
スデに俺の頭の中では、チルダの行き先は1つに絞られていた
「チルダがウィンの事、気に入ってるのは解るけど、そやけど・・・普通、こういう時って俺の所でエエやないか!?」
お兄たん、お兄たん、と俺の後ろを着いて来ていたチルダが
別の誰かを心のより所にしているのが、たまらなく寂しい・・・
「・・・」
ピタリと足を止める・・・ウィンの部屋は、もう前方に見えている
「・・・何やろう・・・俺って、もしかしてチルダに頼られてるんじゃなくて、チルダを頼ってたんやろうか?・・・」
前にウィンに指摘された事が再び頭を駆け巡る、、、
「アホらし・・・チルダが誰に甘えようと勝手やないか・・・」
そう呟いて自室に戻ろうと身を翻す・・・が・・・
「いや・・・チョー待てよ・・・あのウィンが、ベッドに潜り込んで来た相手をそのまま普通に寝かせるやろうか・・・?」
・・・寝かせる訳が無い!!!!
ウィンはその後、チルダやコロンには手を出していないようではあったが
その身、自らが転がり込んで来たらホットク訳ないやないかっ!!!
俺は再び身を翻すと、ホボ駆け足でウィンの部屋の前に立つ
「・・・」
ソッと扉に耳を押し付ける、、、が中からは何の音もしない・・・
広い部屋だ、扉越しでは中の音は聞こえないのかもしれない・・・
そう考えて、ソッとノブに手をかけて回す、
カチャっという小さな音と共に少しだけ扉が開く、中の様子を伺うと部屋の奥にベッドが見えた。
4,5人は寝れそうな、巨大でゴージャスな天蓋付きのベッドだ、
周りには薄いカーテンがかかっていて、ベッドの上の様子が見えにくい・・・その上、部屋はかなりの広さだ
「・・・見えへんなぁ・・・仕方無い」
俺は部屋の中に入ると、足音を立てないようにベッドに近づく、静かに歩くのは大得意だ。
ベッドに近づくにつれて、その上は静かなのが解った、
とりあえず、ヤラシイ行為はしてないのか?とも思ったが、もしかするとスデに終わった後かもしれない・・・
ソッと、ベッドの横に立ち、その上を見下ろす・・・
実はチルダは居ないのではないか?という思考も少し出て来ていたのだが、その思考はスグに打ち消された。
ベッドの上には目の辺りまで毛布にスッポリ収まったチルダがスヤスヤと暖かそうに寝ている、
服もちゃんと着ているようだし、毛布も特に乱れていない様子から想像していたような事は無かったようだ・・・
ホッと一安心すると、今度はチルダの隣りで眠っているウィンに目を向ける
グッスリと眠り込んでいるその様子からして、もしかするとチルダが勝手に潜り込んで来た事にも気がついていないのかもしれない・・・
「なんや・・・ウィンも意外と鈍感やな・・・」
いつもなら、スグに不適な笑みを漏らしながら何か返答が返って来そうな言葉を吐くが、
今のウィンからは小さな寝息だけしか聞こえない
「・・・ふ~ん」
ニヤッと笑って、ウィンの顔を覗き込む
「なんや・・・コイツ、普段コ憎ったらしい顔しとるけど、寝てる時は案外普通やんけ」
なんか、ウィンの意外な一面を見てやった気がして、少し優越感。
などと考えていたら・・・
「そういうシャープこそ、こんな演技に簡単に騙されるなんてオバカさんですねぇ~?」
「!?」
寝ていたと思っていたウィンの表情が、いつもの憎たらしい笑みを見せたかと思うと
服を掴まれて毛布越しにウィンの上に顔面から突っ込んでしまう
「な・・・!?お・・・お前・・・演技!?・・・」
「あったりまえです、可愛い魔物ちゃんがワザワザ夜這いに来てくれたのにグーグー寝てる訳ないじゃないですかぁ?」
「・・・よ・・・夜這い!?誰がや!?」
「ヤですねぇ~、あんな抜き足差し足忍び足~、で近づいて来て、ヤらしい顔で私を覗き込んで・・・ヤーラシ!」
「あ・・・アホかっ!!俺はチルダの様子見に来ただけや!」
「ああ、チルダはグッスリ眠ってます♪ でもあまりのカワユさに私の息子さんは起き上がってしまいましたが!」
「あ・・・アホか・・・、まぁ手出してないんやったらエエけど・・・」
「こんなにグッスリ寝ているのを起こすのも可愛そうですしね・・・それにぃ~、今日はネコ科さんには寒いと思ってましたしぃ~」
俺を見てウィンはニヤニヤと笑う・・・俺の行動は全部ウィンにはお見通しだったのか・・・
「ふんっ!!」
ベッドから離れようとするが、頭を押さえ込まれてしまう
「おまえっ!!」
「おっと?あんまり大騒ぎしたらさすがにチルダが起きちゃいますよ?」
「はん!別に起きてもエエやないか?起きたら俺の部屋に連れて行くだけや」
「ノンノン、まったく猫兄弟さんはしつけが足りませんねぇ~、人の部屋に潜り込んだあげく眠りを妨げておいて
そのまま出て行くなんて?・・・ゆ・る・し・ま・せ・ん
お兄さんがちゃんと、責任取ってくれるんですよねぇ~?」
「はぁ!?・・・な・・・・なんやねん!?責任って!?」
「そりゃ、私が再びグッスリと眠りにつけるようにです♪ しっかりと、起き上がったモノを眠らせて下さいねぇ~☆」
「ちょー!!何いって・・・」
俺が言葉を全部吐く前に、ウィンに組み敷かれてしまう
「や・・・やめろや・・・チルダが起きてまう」
「起きたら3人で楽しみましょう」
「!!!」
3人という言葉で、以前の悪夢が蘇って、体がこうちゃくしてしまう・・・
俺のその様子を見て、ウィンが優しげに笑って言う
「チルダを起こさないように、静かにやればいいのです」
そう言いながら、ウィンは素早く俺のズボンの中に手を伸ばし、直接肉棒に手を這わす
「んぅ!!」
「コラコラ、声、大きいですよ?チルダが起きちゃいますよ~?」
ウィンのその言葉に俺は慌てて声を噛み殺す
俺のその姿にウィンは薄く笑いを見せると、激しい刺激を与えて来る
「・・・・!!ん・・・くぅ」
口に自身の手を当てて声を押し殺す
ウィンがどれほど楽しげに、俺のその様子を見ているのか?・・・
そんな事すらも確認する余裕が無い
ウィンは俺の努力など、まるで無視して、今度は後ろの窄まりに指を入れて来る
「く・・・ぅ・・・」
「おやぁ~?随分と力が入ってますね?もっと力抜かないと痛いですよぉ~?」
そんな事は解っているが、声を出すまいとソチラに意識を集中すると体全体に力が入ってしまう・・・
「シャープに習って、私もユックリ、音立てずにがんばりますね?☆」
ウィンはそう言うと、まだ力の抜けきらない窄まりに肉棒を強引に挿入して来る
「ん・・・あっ・・・つっく」
ウィンは言葉通りに、やたらとユックリ押し進め
奥まで入ったかと思えば、しばらくソコから動かない
「はぁ・・・はぁ・・・あ・・・ああ・・・」
俺の弱い部分を知り尽くしているウィンは、俺の一番敏感な部分に押し当てたまま動かそうとしない
「う・・・く・・・やめ・・・うごか・・・せ」
「おや?動かしていいんですか?」
ウィンはそう言うと、今度は激しく突いて来る
「ひうっ!!」
思わず、大きな声が漏れた、バックから尻を持ち上げられて突かれている体制のため
挿入されるたびに、ベッドに頭が埋もれ、ギシギシと大きな音をたてる
「や・・・やめ・・・チルダが・・・起きて・・・」
俺のその言葉に、再び動きはユックリになる・・・
ホッと一息着くと、ウッスラと目を開ける、スグ横にスヤスヤと眠るチルダの顔があって思わず顔を反対に背ける
「まさか自分の横で、お兄さんが男に犯されてるなんて・・・お兄さんとしては絶対に見られたくないですねぇ?」
ウィンはまるで人事のように、楽しげに笑った、、、
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「お二人さん、もうお昼になるよー!いつまで寝てるの~?」
近い位置で、羽音と共にコロンの声が聞こえた・・・
・・・コロン?
「・・・!?」
ガバっと飛び起きる
「え・・・あ!?」
ベッドを取り囲んで、チルダ、コロン、セディユさん、シグマ、ピリオドが呆れたように立っていた・・・
隣りにはウィンがグーグーとアホ面で眠りこけている・・・
結局その後ウィンに何度も弄ばれて、気がつけば眠ってしまったらしい・・・
ソレはウィンも同じようだ・・・
「お兄たんは、チーたんより寒がり屋さんだから、ウィンをギューとして寝てたんだお
暖かいからついついお昼まで眠ってたお?」
チルダが無邪気にそう言うが、自分の姿を見ればウィンと何があったかは解る奴には一目瞭然だ・・・
「寒さに負けてよりにもよってウィンに暖めてもらうなんて・・・兄猫はやっぱりドMだぞえ~」
「夜這い羨ましいのだぁ~、俺も猫を食いたいのだ」
「・・・シャープ・・・やはり、なんだかんだで飼いならされてしまうのですね・・・気にする事はありません・・・獣の悲しい性です」
次々に浴びせられる言葉に、胃がキリキリと痛む・・・
唯一救いようがあるならば、この場にルート君が居なかった事だろう・・・
「ち・・・ちがう・・・な・・・なんで俺がこないな目に・・・全部・・・こいつが・・・」
俺は呟くようにそう搾り出すと、隣りでグーグー眠るウィンを見る
昨晩は、あんなに敏感に起きたくせに、この騒ぎの中爆睡している・・・
コノ大騒ぎの発端者なのに1人カヤの外かい!!
「さ・・・最悪やぁぁーーー!!!」
俺はウィンに渾身の一撃をお見舞いした。
その日の夜からは大量のフカフカ毛布を用意した。
だけど、やっぱり寒い季節は人肌の暖かさが恋しくなる・・・
そんな自分はやっぱり"飼い猫”なのだと溜息を吐くしかなかった、、、。
END